1. 空き家問題とは何か?
「空き家問題」とは、誰も住んでいない住宅が増加し、それが社会・経済・環境に悪影響を及ぼしている状態を指します。
総務省の「住宅・土地統計調査(2018年)」によると、全国の空き家数は849万戸、空き家率は13.6%。この数字は今後さらに増加すると見込まれており、2040年には空き家率が30%に迫るという予測もあります。
✅ 空き家の種類
- 賃貸用住宅の空き家(貸し手が見つからない)
- 売却用住宅の空き家(売り手が見つからない)
- 別荘等の一時使用空き家
- その他の空き家(相続や放置などによって使用されていない)
この中でも、問題視されているのは「その他の空き家」で、所有者不明・管理不十分・老朽化が進んでいる物件が中心です。
2. 空き家がもたらす主な課題
✅ 防災・防犯上のリスク
- 老朽化した建物の倒壊や屋根材の飛散による危険
- 空き巣や不審者の侵入、放火リスク
✅ 景観の悪化・地域の空洞化
- 雑草やゴミの放置による景観悪化
- 近隣住民の不安や地価下落の要因に
✅ 所有者の負担
- 固定資産税の支払い、管理費、苦情対応など
- 「特定空き家」に指定されると税優遇の対象外となり、固定資産税が最大6倍に
3. なぜ空き家は増えるのか?
✅ 相続後の対応が進まない
- 「いつか使うかも」「思い出があるから」などの理由で放置されがち
- 相続登記の未了により所有者が不明なケースも多い
✅ 人口減少と地方の過疎化
- 若者の都市部流出により、地方の住宅が空き家化
- ニーズのないエリアでは売却や賃貸が難しい
✅ 経済的・心理的な要因
- 解体やリフォームに費用がかかる
- 遠方に住んでいて管理が難しい
4. 不動産会社にとってのビジネスチャンス
空き家問題は社会的には「課題」ですが、不動産会社にとっては**ビジネスチャンス**でもあります。
✅ 空き家の買取再販事業
- 低価格で仕入れ → リフォームして再販
- 投資用物件として販売、利回り訴求
✅ 空き家の管理・清掃・見回りサービス
- 所有者が遠方にいるケースでニーズが高まっている
✅ **空き家の相続・活用相談サービス**
- 「どうしたらいいか分からない」相続者へのワンストップ対応
- 税理士・司法書士と連携した提案で差別化可能
✅ DMやポスティングによる売却提案
- 「このままでは固定資産税が増えますよ」「売却すれば管理負担が減ります」など、空き家所有者に響く情報を届ける
5. まとめ
空き家問題は今後さらに深刻化することが予想される社会課題です。しかし、見方を変えれば、**不動産会社が地域社会に貢献しながら売上を伸ばす大きなチャンスでもあります。
✅ 空き家所有者が抱える悩みに寄り添った提案をする
✅ DMやセミナーを通じて、「気づいていない売却ニーズ」を掘り起こす
✅ 買取再販・管理・相続サポートなど、多角的にビジネス展開が可能
当社では、空き家所有者へのアプローチに有効なDM到着確認済みリストの提供や、反応率の高いチラシ作成もサポートしています。
空き家問題を「社会貢献×ビジネスチャンス」として捉え、積極的に取り組んでいきましょう。