1. 仕入れた不動産、どう売るのが正解?
空き家や中古住宅を仕入れた不動産会社が直面するのが、「リフォームして再販するか、それとも現状で売って、リフォーム工事を請け負う形にするか」という選択です。
それぞれにメリット・デメリットがあり、利益率にも大きく関わってきます。今回は、どちらがより利益を出しやすいのかを解説します。
2. 【パターンA】リフォームして再販する場合の特徴
✅ メリット
- 見た目がきれいになり、売れやすくなる(早期成約の可能性)
- 販売価格を引き上げられる(リフォーム後の価値を反映)
- 「完成品」として販売できるため、買主側の検討ハードルが低くなる
✅ デメリット
- 先行投資が必要(工事費・工期・業者管理)
- 工期中は資金が寝る(回転効率が落ちる)
- 必ずしもリフォーム費用以上の上乗せが販売価格に反映されるとは限らない
- 買主の好みとズレると、無駄な工事になる可能性も
✅ 利益率に影響するポイント
- 仕入れ価格+リフォーム費+販売経費を超える販売価格を得られるかどうか
- 周辺の成約事例と比較し、適正な売価設定が必要
3. 【パターンB】現状販売+リフォーム請負の場合の特徴
✅ メリット
- 物件販売と同時にリフォーム工事の契約も狙える
- リフォームの内容を買主に合わせてカスタマイズできる(満足度アップ)
- リフォーム費用を別契約にすることで、本体価格を抑えて販売しやすい
- 先行投資が不要で、資金効率が良い
✅ デメリット
- 見た目や印象が悪く、内見で購入を躊躇されるケースもある
- 工事請負契約が成立しない可能性も(利益が物件売却のみになる)
- 買主がリフォームを他社に依頼する可能性も
✅ 利益率に影響するポイント
- 買主の信頼を得て、リフォーム請負契約までつなげられるか
- リフォーム収益が追加で得られることで、全体の利益率が向上する
4. 結局、どちらが利益率が高いのか?
✅ 物件の立地・状態・ターゲットによって変わる!
| 観点 |
リフォーム再販 |
現状販売+請負 |
| 初期投資 |
高い |
低い |
| 資金効率 |
△(寝る期間あり) |
◎(即販売可能) |
| 販売しやすさ |
◎ |
△ |
| リフォーム利益 |
含まれるが調整しにくい |
別で請けるのでコントロールしやすい |
| 利益率(平均) |
物件によって上下 |
請負が成立すれば高い傾向 |
✅ 最近の傾向としては...
- 若年層や子育て世代は「自分好みにリフォームしたい」というニーズが強く、現状販売+リフォーム提案がマッチしやすい。
- 一方で、シニア層や投資家は「すぐに住める・貸せる」状態を重視するため、リフォーム済み再販が効果的。
5. まとめ
「リフォームして売る」か「現状販売してリフォームを請け負う」かは、物件の状態・立地・ターゲット層・販売戦略によって最適解が変わります。
✅ リフォーム済み再販は見た目とスピード勝負。回転率が下がる分、価格設定がカギ。
✅ 現状販売+リフォーム請負は、リスク分散と収益チャンスが広がる。信頼と提案力が問われる。
出来る限り資金繰りを改善する為、費用対効果の良い到着確認済みDMリストを利用してください。
また、当社では不動産業のトータルサポートが出来る体制を整えておりますのでリフォームのご相談も受け付けておりますので、
活用してください。