競合に差をつける!自社の強みを盛り込むDM戦略
不動産業界では、DMのデザインや文面が似通いがちです。
「空き家を買い取ります」「無料査定実施中」「お気軽にご相談ください」といった言葉が並び、どの会社のDMか区別がつかない――これは多くの会社が抱える共通の課題です。
しかし、反響を取っている会社には一つの共通点があります。
それは、「自社の強み」をDMの中に具体的に落とし込んでいるということです。
■ 1. 抽象的な強みより「数字」と「事例」で伝える
「安心」「信頼」「実績豊富」といった表現はよく使われますが、所有者の心には響きません。
重要なのは、具体的な根拠を添えることです。
たとえば:
×「地域密着で安心の不動産会社です」
〇「過去3年間で○○市内の空き家買取実績42件」
数字や実例を示すことで、信頼性が格段に上がります。
また、「再販までの平均期間」や「リフォーム後の販売事例」など、結果を可視化するデータを載せることも効果的です。
■ 2. 他社が言えない「プロセスの強み」を打ち出す
成果だけでなく、“どうやってその成果を生み出しているか”も重要な差別化ポイントです。
例えば、
・自社施工のリフォーム体制がある
・現地調査から査定までワンストップで対応
・売却が決まるまで費用負担ゼロ
など、「仕組み」や「サポート体制」を明確に打ち出すと、「任せても安心できそう」という印象を強く与えられます。
■ 3. 自社の“人”を出すことで信頼を生む
写真や担当者コメントを載せることで、所有者に安心感を与えられます。
「担当:○○(宅建士)」のように資格を明記したり、「地元出身スタッフが責任をもって対応します」と添えるだけでも、反応率は変わります。
人の顔が見えるDMは、“どこにでもあるチラシ”から、“信頼できる会社の案内”に変わります。
■ 4. DMに“自社の想い”を添える
数字や実績も大切ですが、最後に所有者の心を動かすのは「想い」です。
たとえば、
「地域の空き家を一つひとつ再生し、次の世代に住み継がれる街づくりを目指しています。」
という一文を入れるだけで、DMの印象はまったく変わります。
企業の理念や姿勢を感じさせる言葉は、売り込みの文面よりも深く響きます。
■ 5. 最後に──明確なCTAで行動を促す
自社の強みを伝えたら、最後に必ず「次に何をしてほしいか」を明確に示しましょう。
「空き家の状況をLINEで簡単にご相談できます」
「今なら無料現地調査を受付中。下記QRコードからお申し込みください」
このように、CTA(コールトゥアクション)を大きく・シンプルに書くことで、せっかく関心を持った所有者が迷わず行動に移せる導線を作れます。
【まとめ】
DMは、単なる「告知ツール」ではなく、会社の個性を伝えるメディアです。
・実績を数字で見せる
・強みのプロセスを明確にする
・人と想いを出す
・行動を促すCTAを忘れない
これらを丁寧に組み合わせることで、DMは「届く広告」から「選ばれる会社の証」へと変わります。